北海道一人旅

旅行記1日目 「台風かよ!」













2003年8月9日

普通に大学がある土曜日、私は午前8時前に家を出た。












かなりいきなりの思いつきで始まった今回の旅。

宿もその場その場で対応しようとか無計画な旅を企てていたのだが

様々な事情により計画性ある旅行に変更。












数日前、時刻表を睨み、旅行の計画をたてて最寄の駅のみどりの窓口へ。

オトクなゾーン切符を購入するにはフリーゾーンまでの旅行計画を伝えねばならず、

それが無計画の旅を断念するひとつの理由だったのだが、

窓口に行ってから購入までに何十分とかかってしまったのだ。











ゾーン切符購入の意思を駅員に伝えると、

駅員はすぐにマニュアルを持ち出し読みだす。










おい、今から読み始めるのかよ。









しばらくして駅員、他の駅員を2名呼び、会議を始めた。

どうやら切符の購入に関する詳細を議論しているようである。

イメージとしては、ある法律をどう解釈するかの議論のような感じ。










オレの後ろに長蛇の列ができてるんですけど。









まあオレの計画も悪いっちゃ悪いけどナ。

まあそんな議論があったり、
駅員が札幌の「幌」を書けなかったりでえらい時間を食ってしまい

旅行前からつまづいてましたね。
















そんなこんなで、東京駅の新幹線ホームへ。









手前が今回お世話になった はやて7号
せっかく八戸まで開業したんで乗ってみようかなぁと。
全車指定席とは知らんかったけどナ。


私以外にも写真撮ってる人いぱーいいたので
わりと気楽に撮れました。
新幹線前に人がいない写真撮ったのオレ一人だけどナ。











8時52分、東京駅発。

予約が直前だったこともあって、通路側席ゲット。

もっとも、3席と2席にわかれてるうち、

2席の方の通路側だったんでまだマシだけど。















仙台に到着する直前、窓側のおっちゃんが荷物をまとめて席をたつ。



窓側アイタ━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━!!!



数分後、仙台から乗ってきた別のおっちゃんが窓側席ゲット。














(′д`)<アァー























午前10時40分頃、研究室の同僚から

「病院行って遅れるから伝えておいて」

という内容のメールがくる。



オレ今関東にいないんだけど。



そういえば旅に出ることを曖昧にしか言ってなかった気がする。

「今古川通過したとこ」

今考えればすごい返信だナ。

まわりが田んぼだらけでしょっちゅう圏外になるので

メール送信中に圏外になってキレ気味。
















まあそんなこんなで定刻の12時4分ぐらいに八戸駅到着。

ここからは特急・白鳥に乗り継ぎ。

切符を買うときに白鳥の指定席満員ですねぇみたいなことを言われたので、

新幹線を降りて急ぎ足で特急のホームへ。

まわりには走ってる人も多数。

オレも途中から走った(・∀・;)












新幹線の改札を出て、特急が停車しているホームへ。

なんか新幹線組で一番早いっぽいぞ、オレ。

階段を降りてホームに到着。














隣のホームには太平洋岸に向かうJR八戸線。
まったりな雰囲気でいいカンジ。


















んで今いるホームの特急・白鳥はっと・・・














(゜Д゜)ポカーン















ネタだよね

ネタだよね

ネタだよね

ネタだよね

ネタだよね

ネタだよね

ネタだと言ってくれ















この人達っていつから並んでるんだ(;´Д`)?

全員八戸の民というわけではなさそうだし・・・

やられたわ(´Д`)ウッハー

















というわけで12時16分、定刻通り八戸駅発。

喫煙席に立ちっぱなしという最悪な状況のオレ。



定刻では函館着15時16分、3時間ぴったりの旅。

このまま函館まで立ちっぱなしってことはないだろうが、

オレのまわりに座ってる人達がたまたま全員函館まで乗るのであれば

他の立ってる人との競争に負け、延々と立ちつづけるハメになる。

3時間ばかり・・・







予定通りなら。















特急・スーパー白鳥7号は自然豊かな、

具体的にはやたら育った雑草の合間を軽快に走っていく。

やがて車内に車掌のアナウンスが流れる。















「大雨の影響により、○○駅から××駅まで

徐行運転で走っちゃうよ(・∀・)ъ」


















(′д`)<アァー

















こっちは通路に立ってるっちゅうの。



やがて徐行を始める特急。

遅い。甚だ遅い。

ようやく走りはじめた頃、再び車内アナウンス。









「徐行運転しちゃったから20分ぐらい遅れちゃった(・∀・)ъ」











20分も遅れたのか・・・まったく、しょうがないな。

ん?20分?

函館での乗り換え時間、
8分しかなかった気が・・・

まあ同じJRなんだから、なんとかするだろ(・∀・)










そうしているうちに、特急は野辺地に到着。

私の目の前に座っていたおっちゃんが席を立ったので

疾風の如く席を確保する。

思ったより早く座れてよかった(´ω`)







その後は相変わらず20分の遅れをキープしていたものの、

白鳥は順調に走行。

途中、青森駅で進行方向が反対になるので

車内全員で席を反転させる慌しい時間があったぐらい。








青森発車後、青森県最後の停車駅・蟹田を経て、

白鳥はいよいよ青函トンネルに向かう。

青函トンネルは地上部分も結構長いのだが、

その手前にもいくつかの地上のトンネルがある。

扉の上にある電光掲示板には、

青函トンネルに関する情報が延々と流れる。

それを見てたらいつのまにか寝ていた(′д`)







気がつくと、トンネル内でブレーキをかけているところ。

どうやら吉岡海底駅に到着のようである。

吉岡海底は2つある海底駅のうちの北海道側。

まあつまり青函トンネルのほとんどの部分を寝てたわけだけど、

まあ起きてても真っ暗だし別にいいか。













海底駅見学者をのせ、白鳥は再び走行を開始。

そして青函トンネルを出ようとする頃、

再び車内アナウンスが流れる。

















「大雨の影響により、函館までの



約30kmの距離区間を

時速25kmで走ります



(・∀・)ゴメンネ」


















すまん







逝ってよし m9(゜Д゜)

















車内のあちこちから「ざわ・・・ざわ・・・」となるのも当然である。

もう20分の遅れとかゴミに等しい時間になってきた。









幸いにも30km走る前に徐行運転解除になったので少しは早く着いたのだが

結局函館着は定刻から1時間15分ほど遅れた午後4時半頃。

乗り継ぎ予定だった北斗15号は1時間前にいっちゃたーよ(・∀・)

予定通りならば、北斗15号で洞爺駅まで行き、

そこからホテルのある洞爺湖までバスで行く予定だったのだが・・・














右がご丁寧に4時間以上も付き合ってくれたスーパー白鳥。















仕方ないので次の16時43分発のスーパー北斗17号へ。

私同様、15号に乗れなかった人達で車内はごった返し、

当然私はまた自由席で立つハメに(′д`)





これからお世話になるスーパー北斗。

スーパーといっても動力はディーゼ(ry




















そして発車時刻が近づいた頃、車内アナウンス再び。






「遅れている列車の乗り継ぎのお客様を待つため、

あと20分ほど発車を見合わせるよ(・∀・)!!」















         _| ̄|○-*~~~ ジジジ・・・


     _| ̄|・∵.   ボン












んで15分ぐらいして、海底駅見学専用列車の

ドラえもん海底列車が入線してくる。

車体いっぱいに書かれたドラちゃんが憎たらしいことこの上ない。










そしていよいよスーパー北斗17号は函館駅を発車。

またもや徐行運転の危機もあったが、なんとか長くは回避してひたすら走る。

海岸沿いに走るため、車窓がなかなかよろしい。

座って見れればもっとよろしいのだが(´・ω・`)

















そして2時間ほど立ったまま・・・ようやく到着。

いやーやっと着いたよ






















伊達紋別。
(洞爺の3駅先。)


















いやね、ちょっと聞いてよ奥さん。


立ってんのに寝過ごしたとかいうんじゃなくてだね。







普通、特急北斗(スーパー含む)は

函館、大沼公園、森、八雲、長万部、洞爺、伊達紋別、東室蘭・・・

みたいに止まっていくんですよ。

大沼公園とか森はときどき飛ばすのもあるけどね。












んでね、オレが仕方なく乗ったスーパー北斗17号ね、




函館の次が東室蘭





唯一洞爺に止まらない北斗なんですわ










いやね、時間的に札幌に急いで行きたい人多いと思うよ



でもさ、地図見てみてくださいヨ







函館から室蘭までノンストップってありえない距離だから。







時刻表で調べたら営業キロ189.5キロだと( ´_ゝ`)















しかも、前の北斗に乗れなかった人が多いの分かってるわけで

それを考慮した結果が、東室蘭の手前の伊達紋別にやっと臨時停車とか

もうね、バカかとアホかと。










まあ洞爺から3駅ってんでまだオレは助かったけど。
北斗15号の指定席を長万部まで買ってた人とかどうなるんだろ(;´Д`)











まあたかだか3駅といっても遠いもんでして。
列車待つのに20〜30分。








3駅行くのに30分弱。













洞爺に着いた頃には激しく真っ暗(´・ω・`)





このとき19時半頃

すでに家を出てから半日近く経過

さっきの北斗で2時間立ちっぱなし

次の最終バスまで1時間近く











タクシー (;´Д`)ノ










めっちゃこの旅に金使ってる以上、

金をとことん使うか他でグッと節約するか。

あろうことかオレは前者を選択(´・ω・`)











洞爺駅前で仲良く会話してた運ちゃん3人組に歩み寄り

「洞爺湖温泉までお願いできますか?」

と疲れきった声でつぶやく。





運ちゃん連中、

こんな若造が朕の車に?

というような驚いた表情。






めんどくさいんで

「ちょっと急いでるので・・・」

と適当に言ってみると流石にすぐ出してくれた。







道中、運ちゃんと色々会話。

北海道(主に洞爺)の魅力を延々と語ってくれた。

予定に洞爺をもうちょっと長くいれておけばなぁとちょっと後悔。










宿泊先の洞爺パークホテル天翔の入口に到着。

いやそこで止められるとお偉いさんみたいな扱いうけて

めっちゃ緊張するんですが(;´Д`)





料金は・・・2370円

・・・見なかったことにする










やっと宿に着いて、

まず休みたい!という気持ちはあったが

晩飯をホテルでとることになっているので

色々説明をうける。








受付のおねーさん曰く、

「ご夕食は8時までとなっておりますので

直接そちらの方へ・・・」










なんだい、ちっとは部屋で休ませてもくれないのかい。

今何時だ・・・













7時45分(;´Д`)ノ








昼飯食えなくて

晩飯のバイキング楽しみにしてたのに


残り15分ですか?(;´Д`)ノ










リュックをフロントに預け、近くの会場に急ぐ。

受付をすませ、人がまばらになってきた会場の

比較的料理に近い席をゲット。

すぐさま馬のように料理を持ってきては食べる。

私は普段そんなに食べる方ではないが、

これは一人フードバトルである。

今日一日の災難に対するヤケ食いのように

食って食って食いまくった。






覚えているのは、

隣のテーブルにいた家族連れのガキンチョが

オレの食いっぷりを見て明らかに怯えていたぐらい。










20時ちょうどに晩飯を終え、部屋に。

洞爺湖とは反対側を向いている部屋だが、

夜で真っ暗なんでそんなん関係ない。

それにその方が経済的だったし(´ω`)





部屋のテレビには有料だけどスーファミがついていた。

マリオカートとか懐かしすぎてやりそうになった( ´_ゝ`)







食休みと称してJリーグのオールスターを観戦し、大浴場へ。

大浴場は湖側がガラス張り。

私が食休みしている間に湖で花火が上がっており、

ちょうどいいのが見られなかった(´・ω・`)









そんなこんなで温泉を満喫して部屋に戻って早めに就寝。








この日学んだのは

北海道(に限らないと思うが)みたいな本数の少ないとこでは

有人改札であっても、列車が出る5〜10分前ぐらいからじゃないと

改札業務してくれないんですね。



列車が着く時間が近づいてくると

「只今より○時××分発△△行きの列車の改札を行います」

みたいなアナウンスが駅に流れて。








( ・∀・)つ〃∩ ヘェ〜ヘェ〜ヘェ〜



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